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● 医療・看護ってなに?

高齢化の進行とともに医療・看護の比重は高くなってきます。 なぜなら、これらは「心身の安心・安全」に関わっているからです。 心と身体という一番もろいものを相手にしているだけに、専門技術も必要ですし、責任も大きい。 他方で、これからの日本では、もっとも重視される分野といえましょう。

医療・看護は原則的に病気という非常事態を扱います。 しかし単に病気を治して終わりではなく、その後の快適な状態へうまく接続できるよう、 相談に乗ったり教育をしたりする場面も出てきます。

医学
解剖学・生理学・病理学・薬学・臨床医学など
看護学
老人看護学・小児看護学・精神看護学・看護倫理学など

● 進路はどうなる?

高齢化の進行とともに病気にかかる場合も増えてきます。 しかも、患者の要求水準が上がっているので、医療系の仕事は激務になるのを覚悟してください。 医師でも24時間以上続けて働いたり夜勤があったり、相当忙しくなります。

看護師も肉体的・精神的ともに激務で、離職率が多いことはよく知られています。薬剤師も同様です。 ただし、医療・看護を必要とする人々は大勢います。使命感を持ってのハードワークだからこそ、やりがいのある仕事だとも言えます。

また、現実問題として医師と看護師の間にコミュニケーションギャップが存在することがままあります。 チームとして恊働しなければならないのに、医師・看護師の間に「学歴」の高低差がつきやすい一方、 病院という組織内では管理者と非雇用者といった逆の上下関係が成り立ったりと、複雑な関係になりがちです。 ですから働く現場ではそういった面からも精神的なタフさが求められる場面も出てくるでしょう。

医療・看護 = 社会に必要とされている・やりがいがある・激務になりがち

医療・看護関連では各種資格を身につけることが求められます。 大学を出てから医学部に入り直す、あるいは専門学校や資格予備校に通ってこの分野に入る人もいます。 またカウンセラー、臨床心理士などは心理学の知識も必要とします。

医療・看護心理学 = カウンセラーなど

医療・看護福祉 = 介護士など

● どんな人に向いている?

受験では頭を使うわりに、医学部の勉強が暗記の積み重ねであることに驚く人が多い。 看護学でも同様、コツコツと暗記して試験、また暗記して試験の繰り返しです。 入学後の勉強量は医療・看護が最も多いかもしれません。 将来の仕事に対する希望や社会的な責任感を強く持ち続けることが必要です。

いざ、現場で働くようになると他人のために尽くすのですから、奉仕精神が高くなければなりません。 また、激務であることから、身体的・精神的に頑健であることも重要な条件です。 もちろん、いったん事故が起これば責任を問われますので、注意力・実行力も必要とされます。 人間を相手にするので、コミュニケーション能力にも優れていなければなりません。

人間の死や生に日常的に関わるので、すばやく気分転換する必要もあるでしょう。 てきぱきと仕事を片付け、体を動かすのをいとわず、いつも明るく振る舞う人間が求められているのです。

医療・看護 = 責任感が強く、肉体精神両面でタフさが求められる