■そういう場合は、この言葉はどんな意味を持っているか、を考えたらどうだろう? 「神性」は神が持っているような性質、とうぜんすばらしいとか尊いとか善であるとか、それから連想される特徴が出てくるよね。
反対に「獣性」は野獣が持っている性質という意味だろうけど、残虐さとか闘争とか欲望のままに生きるとか、これまた特徴があるよね。
●ふむふむ、それを第一段落で書くわけですか?
■それが一番無難だろうね。「神性とは〜という意味である。そこには〜という性質が含意されている。それに対して獣性とは〜という意味である。とうぜん〜という性質もその中には含まれる」なんてね。
●その後はどうなるんですか?
■やけに真剣だね。
●そりゃ受かるか受からないかの瀬戸際ですから。
定義から矛盾・疑問の発見へ
■その後は、そこに含まれる問題点の指摘ということになる。それから解決、根拠といういつもの一連の流れに持っていく。
●ちょ、ちょっと待ってください。そこですよ、どういう風に問題を見つけるんですか?
■今までと同じように、矛盾や疑問を見つければいい。
●えー、どこに矛盾や疑問があるんですか?
■キミはクリスチャンかい?
●いいえ、仏教徒…でもないか。お寺に行くのはお盆の時だけだものね。とりあえず無宗教です。
■それならキミは神の存在を信じてはいない?
●ええ。