シニアのロースクール日記 (39)2008年3月   
 

3月17日(月) 卒業式を迎える  

 今日は、3年間の締めくくりである卒業式である。正式には学位記授与式という。9時に登校し、図書館のパソコンを利用してインターネットによる旧司法試験の択一問題を40問解いた後、中央講堂の会場に入った。1歳年下のIさんの隣に座った。キリスト教の学校らしく、賛美歌斉唱、聖書朗読で式が始まった。今年の大学院修了者は約560名、その内、ロースクールは114名であった。
 夕方、ロースクール修了生を対象にしたレセプションが開かれた。修了生を代表してスピーチをするよう求められた。要点は以下の通りである。

 半世紀前に小学校、中学校の卒業式では、お経のように意味がわからないまま「仰げば尊し」を歌わされた。この歌は、ロースクールでこそ歌うべきではないかとの思いでこの会場にいる。熱心にご指導いただいた先生方に感謝する。3年前に入学したときのレセプションで、年長者であるからといって、手心を加えないようにお願いした。名前を呼ぶとき、さん付けにしていただくなど、気を使っていただいたことがあった以外は、若い学生と同じように厳しく、また熱心に指導していただいた。今日卒業の日を迎えることができたのは、先生方のご指導の賜物である。残すところ2ヶ月となったが、力を十分発揮できるようリラックスして臨みたい。

 その後、懇談に移り一人一人にお礼を申し上げた。ほとんどの先生から、本試験の成功を祈っているとの励ましを受けた。振り返ってみると、これまでの人生のなかで、もっとも集中して勉強したのは、この3年間であったと思う。成績についてみると、波があったものの、最終年度においては、試験科目である公法、民事法、刑事法とも満足すべき結果を残すことができた。残り2ヶ月は、基本の復習に当てようと考えている。
 シニアのロースクール日記は、今回を持って最終回とし、合格した場合は「シニアの修習生日記」と改めて、再開したいと考えている。
 

▼Homeに戻る