2009年5月1日 ●こんにちは。専務です3
     
 六法全書


こんにちは。寝坊癖が抜けず重役出勤していたダメロースクール生の「専務」です。

ダメロー生から見ると、法学部出身の人たちは神様のようです。先生の外国語のような質問を、呪文のような言葉でペラペラと答えられるんですから。もうキラキラ輝いて見えます。しかも、彼らは、なぜか、みんな親切なんですよ。自分の勉強もあるはずなのに1時間でも2時間でも教えてくれるし、同じ質問を繰り返しても怒らないし、「質問に答えることで自分の勉強にもなるから」と笑顔までプレゼントしてくれるんです。スマイル0円よりもずっとずっと気前がいいです。お礼にジュースとかお菓子とか渡してるけど…そんなものじゃ返せないぐらいたくさん恩恵を受けています。本気で。

ところで、入学まで法律の「ほ」の字も知らなかった純粋未修なので、予習復習にも苦労しています。午前9時から授業があるので、その後、午前10時半から翌日までが予習復習タイム…のはずなんですが、勉強に慣れてないから、集中力が続かないんですね。すぐトイレにいったり、コンビニにいったり、眠くなってきたり…。

ランチの後、午後1時位から予習を始めても、夜までに翌日の予習が終わらないんですよ。朝の9時から夜7時まで学校にいて勉強しているのに、どうして予習復習すら完全に終われないんだろう…と落ち込みます。法学部出身の人たちは新司法試験の勉強とか択一の勉強までしているのに。テスト前は朝8時から深夜12時近くまで学校にいます。1年生の途中で、学校の近くに引っ越しました。それでも、追いつかないんですよ。効率が悪いんでしょうね。たぶん。勉強の仕方も答案の書き方もよくわからないし、法律用語を調べているだけで時間はどんどん過ぎていくし…。法学部出身者と脳みそを取り換えたいと何度思ったことか。あとは、サイコメトリーかテレパシーができればいいな、とか、ドラえもんの暗記パンが欲しいとか現実逃避もしょっちゅう。純粋未修同士で立ち話…っていうのもダメなんですよね。ついつい授業でわからなかったことを愚痴りあってしまい、気がついたら30分1時間たっていたり…。

そんなこんなで予習不足だと、授業が怖くて仕方がありません。予習できなかったある日、先生にあてられるのが怖くて、教室に入ったものの、柱の陰に隠れて、こっそり先生の話だけを聞いていました。もちろん、欠席扱いにされちゃいます。でも、私、皆勤賞なので、「1回ぐらい欠席になってもいいや、指されて答えられなくて怒られる方が怖い」って思ったんです。このほかにも、指名されて、パソコンの影に隠れて返事をしなかったこともあります…。先生が欠席だと勘違いして諦めてくれればいいなと思ったんですけど、クラスメイトの視線が一斉に私の方をむいたので出席しているのがバレちゃって…。とにかく、予習復習はそれぐらい大事ってことです。次回は、自主ゼミについてお伝えします。では、また。 参考:純粋未修のダメロー生が編み出した学校生活の送り方


参考:純粋未修のダメロー生が編み出した学校生活の送り方

私が自分なりに見つけたロー生活の送り方は以下の点です。

1 朝型に切り替える。  フリーライター時代は深夜に仕事をして朝に寝るということもしていたのですが、ロースクール生活ではそれを一新して、朝型に切り替えました。その方法は、朝に強い友達を見つけて、朝7時半に学校の自習室で待ち合わせをするという方法です。この方法だと「自分のため」+「友達との約束」が加わるので、それなりの強制力が加わって、朝、起きられます。根性ナシの私には「友達との約束」というのが、朝起きる、重要な理由なんです。もし、私と同じ性格の方がいらしたら、ぜひ参考にしてください。

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できる子に、とことんすがりつく。  これは、プライドを捨てる戦法です。授業中はあまり他の生徒に迷惑をかけてはいけないと思うから、質問できません。でも、できる子、なおかつ親切な子になら、初歩的な質問をしてもいいんじゃないかと思うんです。だから、私は、授業後や空いた時間に、デキる子を捕まえて、「教えて〜」というのをやっていました。  勉強不足なのは当たり前です。そこを遠慮していたら、一生、わからないままです。「ごめん、私、勉強不足だけど、知識も不足してるけど、聞いていい?」といえる相手を見つけることが大切です。ロー生は比較的親切なので、けっこう教えてくれます。1人にすがるのが心苦しかったら、そういう子を複数みつけておくといいです。

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予備校本にも頼る  先生方は「基本書を読め、予備校本を読むのは邪道だ」という教えをされますが、予備校本はわかりやすくまとめてあるので、基本書を読んでも理解できない時に役立ちます。むしろ、最初に予備校本を読んでから、基本書を読むと、スッと入ってくる気もします。  慣れてくると基本書だけで大丈夫になってきますが、あんまりローの教授の言うことをうのみにして、自分の勉強方法を限ってしまう必要はないと思います。

4 なるべく文章にする  これがたぶん一番大事です。わかったつもりになっても、わかってないことって、ものすごくたくさんあります。で、それを確認するのに一番有効な手段が、「書くこと」です。 直前まで教科書を見ていていいんです。でも、各段階では、教科書や参考書を閉じます。  そうすると、いかに自分がうろ覚えだったのか、ちゃんとした論文は書けないのかがわかります。

そんなこんなで、生活から勉強方法まで一新してきた専務です〜。 社会人として仕事をしてきたことを思うと、社会から隔離されているような寂しさも味わいますが、自分で勉強を頑張れば頑張るほど、学校のデキる子たちは助けてくれます。それに救われる人生も、いいんじゃないかと最近は思うようになってきました。 もしローにまだ入っていない方がこの記事を読んでいるのなら、ぜひ今すぐに、真剣な勉強を始めることをお勧めします。だって、入学以来、成績で奨学金やら進級やらいろんなことが決められていくんですもの。

というわけで、次回(最終回)は、自主ゼミの話+私がローの1年間で学んだすべてをぶちまけます。こうご期待〜!

                
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