12年 慶應義塾大学SFC  合格再現答案 Nさん


 慶應義塾大学SFC環境情報学部の再現答案です。
 合格できたのはボカボのおかげです。なぜなら、小論文は自分で参考書を読んだだけでは、なかなか上達しない科目だからです。自分で出来たと思った答案も人に見せると、おかしな箇所が露わになるものです。その点、ボカボでは、論理的におかしいところや説明不足をしっかりと添削してくれます。他の方も書いていましたが、自分も直前の答案でさえ真っ赤な添削が返ってきてへこみました(笑) でも、諦めないで継続すれば、結果はでると思います。これから、小論文受験を考えてる人は是非ボカボで頑張ってください!
 自分は力を十分に出せたとは言えませんが、これから受験する方の参考になればいいと思います。



2012年度 入学選抜試験 問題文



問題1
 私が印象的な関わりを持った生活用品として洋服を挙げる。ファッションに最初に興味をもった理由は、青少年にありがちな他者との差別化という陳腐なものだったと思う。しかし、洋服が好きになり、知識が増えるにつれて、デザインのあり方や人がファッションに求めているもの、さらには経済や環境など様々な方面に興味や関心が派生していった。
 たとえば、デザインに関しては、デザイナーが選択する素材やサイズによって全く異なる製品になることを学んだ。また、人がファッションに気を使うのは、他者からの承認をうけたいからではないかと考えるようになった。たとえば、ファッション雑誌に掲げられる「個性派」という煽り文句からもわかる。絶対的な個性を求めたいのではなく、「個性派」という集団に属することで、その中で承認を受けたいから人はファッションをするのではないかと考えるようになった。さらに、経済や環境については、ファストファッションの問題について考えた。ファストファッションは、消費者に対して安い製品を提供する一方で、大量生産、大量消費というライフスタイルを促進するため、環境への負荷が大きい。このように、ファッションを通して自分の興味や関心が派生していったのである。

問題2
 フェアトレードを利用したファッションブランドを作りたい。たとえば、フェアトレード認定を受けたオーガニックコットンや途上国の伝統的な素材を使って洋服を作る。たしかに、フェアトレードショップは既に存在する。しかし、フェアトレードショップの製品はデザインが派手すぎて、日常製品として使いづらいことが問題である。だから、デザイナーが間に入ることによって、途上国の伝統素材の良さを残しつつ、サイズや生地の配置を変えることで日常生活で使いやすいものを作ることが可能となる。
 さらに、インターネットを利用して、消費者が素材や色を選択しながら、自分だけの洋服を作るサービスを行いたい。消費者がデザインに参加することによって、資料4が理想とする、その人のためにカスタマイズされた本当に生活者にフィットする生活用品を作ることが可能となる。このような取り組みは、ファストファッションのような大量生産、大量消費とは異なり、世界に一着しかない自分だけの洋服を作ることができる。その結果、洋服に愛着をもち長く使用するようになる。
 また、最近ではZOZOTOWNのような通信販売が人気である。だが、実店舗と違い試着ができないので、サイズ交換や返却するケースが非常に多い。だから、消費者の身体情報を入力することで、擬似試着ができるサービスを作りたい。